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苺ハウスの灯

  2018年12月15日

寒々と夕づける田に並び立つ苺ハウスの灯がうるみ見ゆ

葉を落とし冬にきりりと身構える楓の裸木のとげとげとして

運転する身の隅々まで伝わり来スノータイヤの冬の感触

今朝雪で真っ白インフルエンザも出たと温泉町の娘の電話

瓶に挿すミントがひげ根を次々に伸ばすその香に力をもらう

小鳥らがクロガネモチの実突きに来ない今年の庭はただ静かなり

「苦労なく金持ちになる」を戒めの言葉として黐の赤き実見つむ


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馴染みのテーブル

  2018年12月8日

足腰が痛しと言いつつ軽トラックで野に出る老ら楽しき顔す

宇宙葬と言うものニュースで知りてふと天の川葬に思いを馳せる

行きそびれし宮古島の旅の写真にはエメラルドグリーンの海がきらめく

トランク型のバスがこの頃人乗せてカバンの町豊岡を景気よく走る

時雨れ止みフロントガラスに日が射して続く薄の穂波が白し

近く値上げのお知らせがそっと置かれいる馴染みのテーブルでコーヒー啜る

餌食べて郷公園の昼下がりコウノトリらうつらうつら舟漕ぐ


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楓の黄葉

  2018年12月1日

父母・夫と別れ重ねし平成の最後の師走に入りし朝なり

一日が一週間が一ケ月が一年が過ぎる速度上げつつ

夕暮れの但馬盆地を一回りして山の空港に機の灯入りゆく

亡き夫が薦めし「スバルのR2」で朝霧の中を医院に向かう

黄小菊に寄ってくるのは小虻ばかり小菊が呼ぶのか小虻の好みか

ストーブを点けて立ちたる厨窓に楓の黄葉が寒々と見ゆ

美濃柿に木守りを残し冬に入る昔ながらの慣いのままに

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蟹祭り

  2018年11月24日

時雨れつつ夕暮るる頃娘からの土曜メール来ぬ蟹祭りと告げて

紅葉のシルク温泉で羽根伸ばしあう寿会の秋の一日

ダリア咲き玉葱苗も植えられて叔母亡き後の畑継がれておりぬ

人住まぬ家のタラヨウ高く伸びて葉群の陰に赤き実が笑む

ゆっくりと深みゆく秋動かない空気の中を柿の葉が散る

庭隅に名残の高砂百合咲いて心満ち勤労感謝の日なり

いちにちで隣家の軒に大根が干され夕べは初冬の風景


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煙がなびく

  2018年11月17日

カタカタカタとこうのとりが村の電柱で挨拶をする朝の幸せ

夕焼けの薄れゆく空に眉月が見え日本髪の美人画思う

「Re・風連」とはリフレッシュからと聞きてより喫茶の名前忘れずなりぬ

足一本失うバッタが草叢に逃げ込むまでを見守りてをり

丸坊主の山法師となりし木の方へその落葉焚く煙がなびく

台湾の土産と従弟が送りくれし品より「東方美人茶」まず飲む

父命日の頃より赤らむウメモドキ植主に語りかけいるように


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